kutta

たまに

日常

歩く速度が速いと昔から言われていたことを、とくに理由はないけれどたまに思い出すので数分だけしゃなりと歩いてみたりする。それが良いとか悪いとかも考えていないので、デフォルトとして備えたその速度にはきっとロールモデルがいるんだろうと思うけれど…

私の空洞

2023年は流れるようにあっという間に過ぎて、当たり前にトピックも多くアクセントも派手な1年だった。揉まれながらの日々は早かったようにも長かったようにも思える。耐え凌ぐ場面も、キリまで伸びていけた真新しい感触も、横並びで鮮明に残っている。新天…

嵐の中のシェルターみたい

久々にしっかりと時間を取って帰省をした。何かの節目な気もしたし、滅入りそうならいっそプレーンな状態まで戻そう という意図があった気もする。 夏の帰省はなかなかに億劫で、行事と済ますには負荷の高い事柄が多く自分には向いていないと今も思っている…

Les choses de la Nuit

人と会う時、それは準備の段階から最中まで心は大なり小なり揺らぎの中にいて、そのときは決して一挙手一投足に背を押してほしい訳でも、意図を汲んでほしい訳でもないなと思った。 外に指向性を向ける瞬間は立つ瀬に上がり「さあ波打つぞ」と自身の底に向け…

ハッチが開く

いつかオススメされた少し昔の、あの頃は最新だったアニメを観ている。 ドラマでも何でも「毎週欠かさず観る」という行為が苦手で、思い返してもそのペースで完走出来たのは記憶だとたぶん7年前くらいが最後。今 週に2話ほどのスピードで喜んで観れているの…

velocity

物理的に離れることに対して、昔はあまり悲観したことがなく「会おうと思えば」「言葉や文章はいつでも」と考えていたけど、尽きる訳でなくとも肉体的なエネルギーが落ち着きつつある今には、別れは少し刺さるものがあった。今回の移住も コロナ禍で延期され…

目を澄ませて

12/16 12:24東京駅着。ホテルに3泊分の荷物を預けてからまず新居候補をなんとなく探す。 目星も付いていて、新しい生活圏もざっとは想像出来ている。予算もちゃんと分けて保管して必要な手続きも振り返っているけど、それでもまだ新天地なんだということに…

平気

1年弱ぶりに帰省をした。今までは季節毎に、むずかしくても半年経てば足が向いていたがこの1年は小さな悩みや思いが重なり、そこを離れると忘れてしまいそうで、自然と帰らなくなった。 地元には信頼と、ある種のパターンを置いてきたのできっとその中に投じ…

キッズ・オールライト(感想)

みんながしっかりナイーブで嫉妬深くて良かった。様々なことを様々なものに反射させて傷付いて、立ち返っていく。 等身大の希望と絶望とがあって、あくまで外野からの見え方はそんなに関係ない内々で揉み合い続けて終わるのが、ある意味誠実だなと思った。 …

拡張と曖昧

久々に東京にがっつり滞在し、仕事をして、会いたい人と会いたかった人とご飯を食べた。 昔の話と未来の話をちょうど半分ずつ、続けて話していくとどんどん時間や物体としての境目が薄くなり、どの目線も信用出来る様な力強さを帯びていて良い集合体だなと勝…

近くて遠い

異なる意見やバックボーンの存在と関わる・まじわることに飛び交う瞬間の独特な心地よさがあり、下からや斜めから一緒に中心を覗き込んでいる感覚が芽生える。もちろんそれで合っている。ただ、他と触れ合う摩擦が気持ちいいだけで同棲しているわけじゃない…

C’mon C’mon

4/26 「C’mon C’mon」を観た。 マイク・ミルズ監督作はすごく好きで、前作前々作と、くっと引き込まれる何か画一された空気があって。どの作品にも文法めいてない、メソッドくさ過ぎないひと息で言える範囲で、ぽとぽととただ意思表示している様な朴訥さみた…

ghost

久しぶりに「Before Sunrise」を観た。ハタチそこそこで初めて観たときに衝撃を覚え、確認するかの様に数年に一度観返す映画。 自我の形成に焦る時期に観たお陰で間というか粘度というか、影響を受けた残り香が今にもしっかりと漂っている。 何事もしっかり…

かくかくしかじか

「ひとりでいる瞬間」について考える。 他者に意識が向いている時間が近年長く、ここ最近はとても自覚的にもなっている。 やっとなのか 始まってしまったなのか何周目ではなく、次のタームであったらいいなあと思う。 年末年始で観た映画も結果そういうテー…

新しい春

「ユンヒへ」を観てきた。 優しさや朗らかさに励まされる部分が確実にあって、登場人物が弾けるように笑う部分は一緒に笑って涙ぐんで忙しかった。鑑賞後に考察を見ると、気付けていなかった様々な希望を込められたギミックが散りばめられていて、より頼もし…

脈が止まったことないだけ

言語について話す機会があり、「そもそも言葉は誰一人同じ意味で捉えていない」とかの無粋は置いておいて過去と現在の言動を照らし合わせるような時間があった。 私のことで言うと「でも」という言い回しを嫌って避けて話していた時期がある。ただまどろっこ…

準備

今年は秋が遅かったから余計に、「今月お誕生日ですね」と言われて「今月お誕生日やわ」と気付く。振り返ると去年と温度感は変わらず、意識するもせんもなく大きいタイミングでの抑揚に沿ってのうのうと生きています。 制作してみようとなっても懇々と とい…

好きな人

自分が信頼を置き、情を抱く人は 例えば革新であったり、無二であったり 対外的な意味での求心力では無く 内省的にひたむきであるということ。 影響される・され得る・されない 全てに拘らず、のびのびと悩める人である ということに気付いた、知れた瞬間に …

いい映画を観た後の昂り

すごく示唆的で、すごく間があるけど ただの濃淡で、大小でもなく優劣でもない。 意思があればすべて話さなくても見せなくても、見えなくてもいい。 明言が無いことで、「そうでしかない」事をより思い知る 分かる範囲で生きるのは当たり前で すべての線は並…

hb

「意味を問うのは、よっぽど余裕があるときにしようね」と決めるのに夢中になりうんうんと思考に落ちていくのがいつもの誕生月周辺で。 今年もそこに、だんっと飛び込んだんやけど 体力に余裕が出来たのか感が鈍って削がれ難くなっているのか 滅入ることはな…

かつて

ないもの・なくなるものに注力するタイミングなのかもと、ふと感じた。 持ってるものを捏ねるのが癖で、得意になったりもしていたけど大きく変形してもいいタイミングが来ている様に 何故か異様に思えて。 「腐っても自分」の諦め・覚悟が多少ついたので外見…

どうでもいい

初めて対面したときによく訪れる「普段はなんて呼ばれてます?」と距離を無鉄砲に詰める瞬間 そのあまりにもダサい問い掛けがすごく好きで、満を持したように コンディションを見定め、ひとつのピークに重ねる様に「よし」と声を出す。 その根源的な、他者と…

ボタニカル

街から厳格な雰囲気が薄れ、先月から職場にもちょこちょこ出向き始めた。 全くと言っていい程労働のバネがやわになっていてフォームが固まらんわ繋がらんわで、最初の2日ぐらいは大体の人がロボットみたいで。 無重力状態のように散り散りになる様はちょっ…

山川

テレワークになり ひと月半 全てが自宅に集約されるからどうしても感覚が個に偏ってきて たまに気を付けて、自分で髪を切ったり髭を伸ばしたりしっかり着替えたり対外的な要素に注力してバランスを取っている。 どちらかというとインドアやから空間にとどま…

ジャンルじゃない人

大好きな友人が関東に移るので、しっかり夜中まで遊んでいた。 パーっと外で飲み歩くか とも一瞬過ったけど、見てほしいものは家にほとんど揃っていたから当たり前の様に新居に上がってもらい続けて。 得意げに蓮根とカブの葉を加えたかぼちゃサラダを振る舞…

ほぼ空中

一番好きな 秋がくると、ふっと身が柔くなって 視野が勝手に広がった状態で歩く様になるから、饒舌になる。 意識的に言葉を出すタイミングが今の日常には中々無く、どんどん拙くなっていくことを「シンプル」と置き換えて 場に慣らしてるんやと区切ろうと サ…

新しく!と思って関西から出、名古屋に住みやっと、なんとか もうすぐ一年。 という感じ もちろん目新しくて、楽しく新鮮な場面も溢れていてひと言で表すならそれはもう「良かった」なんやけど やっぱり何か薄膜が張っているような心地で。伸びてもいけず 大…

大体が幽霊

「どうしようもない」の感覚が終始漂うように自分の周りにあって、それを時と場合でかわすか、 ひたひたに受け入れるか、良い武器かのように使うか みたいな選択肢の中におったけど、それがくっと広がって そのゾーンは世の中にちゃんと存在してるんやと感じ…