kutta

たまに

ジャンルじゃない人

 

 

大好きな友人が関東に移るので、しっかり夜中まで遊んでいた。

 

パーっと外で飲み歩くか とも一瞬過ったけど、見てほしいものは家にほとんど揃っていたから
当たり前の様に新居に上がってもらい続けて。

 

 

得意げに蓮根とカブの葉を加えたかぼちゃサラダを振る舞うんは変な重さを含むやろうか とも揉まず、

大人の門出やから、良いチーズに合わせたフルボディの赤を開けてキャンドル灯しながらロードムービー観て とも思わず、

買いたてのソファは左側が特に座り心地がいいから試してくれと座らせた。

 

 

こういう事はただただ嬉しくて とても言いたい質なんやけど、
SNSではやんや言う人に嗅ぎ付けられるので、ここに残します。

 

「匂わせ」の語感やニュアンス、きっと昔からあるけど 

口頭で直接言われるのはただのキャッチボールに思うのに
単語で遠くから言われると辟易とするのは、何の差やろう。

 

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嫌なもの 悔しい瞬間 とかでも、かち合って盛り上がるんやけど
只々好きなもののプレゼンをし合って2時3時まで潜れるのが本当に誇らしかった。

 

自分の好みは突出して個性的なわけでは無く

ただほんのちょっと着眼点がズレてるだけなので、それが面白がられたり 気取ったギャグに捉えられたりする。

 

「うける」事は好きなので充分なんやけど、
疲れが溜まっていると 偶に、誰の渦の中にもおらんのかと虚しくなるときがある。

 

そもそも渦に入りたくないタイミングが 比較的多いことも自覚してるし、もう駄目や…と滅入るんやけど
翌朝にはケロっとしているから、そこに固執する体力は無くなったんやなと気付く。


  

その体力の無さを何となく共有出来るのがこの人で
「怠い」が答えとして正解になる会がとても心地良かった。

 

お互いのPCをいそいそと立ち上げ、
「誰にも言えたことないんやけどな…」というダサい枕詞で趣味を語るんが楽しかった

大した引き出しは開けてない。ただ素直にすとんと言葉を落としただけ

 

一人で楽しむのに納得していた事が急にひらいたから、
これはどこで感慨に耽ってるんか どう好きなんやろうか …と初めは邪推したけど、それも飽き
納得してるしええや で終われて。

 

目出度い状態の自分を褒めてくれるのを、そのまま受け入れてみ始めたら

これが名古屋に出て来た意味のひとつやな と最後には気付いた。

 

 

変わりたくない人として進むんや と気を張っていたけど、
変われない 抜けた男として、素直に自己を思えるようになったので

新天地で何か  となったときも
「とりあえずダサくならんように頑張ろう」と伝えたし、自分の新しいテーマにもした。

 

連なる日々の隙間の今で、ほんの少しの侘しさを共有して

歳を重ねたっていいやんね。

 

 

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