kutta

たまに

2022-01-01から1年間の記事一覧

平気

1年弱ぶりに帰省をした。今までは季節毎に、むずかしくても半年経てば足が向いていたがこの1年は小さな悩みや思いが重なり、そこを離れると忘れてしまいそうで、自然と帰らなくなった。 地元には信頼と、ある種のパターンを置いてきたのできっとその中に投じ…

キッズ・オールライト(感想)

みんながしっかりナイーブで嫉妬深くて良かった。様々なことを様々なものに反射させて傷付いて、立ち返っていく。 等身大の希望と絶望とがあって、あくまで外野からの見え方はそんなに関係ない内々で揉み合い続けて終わるのが、ある意味誠実だなと思った。 …

拡張と曖昧

久々に東京にがっつり滞在し、仕事をして、会いたい人と会いたかった人とご飯を食べた。 昔の話と未来の話をちょうど半分ずつ、続けて話していくとどんどん時間や物体としての境目が薄くなり、どの目線も信用出来る様な力強さを帯びていて良い集合体だなと勝…

近くて遠い

異なる意見やバックボーンの存在と関わる・まじわることに飛び交う瞬間の独特な心地よさがあり、下からや斜めから一緒に中心を覗き込んでいる感覚が芽生える。もちろんそれで合っている。ただ、他と触れ合う摩擦が気持ちいいだけで同棲しているわけじゃない…

C’mon C’mon

4/26 「C’mon C’mon」を観た。 マイク・ミルズ監督作はすごく好きで、前作前々作と、くっと引き込まれる何か画一された空気があって。どの作品にも文法めいてない、メソッドくさ過ぎないひと息で言える範囲で、ぽとぽととただ意思表示している様な朴訥さみた…

ghost

久しぶりに「Before Sunrise」を観た。ハタチそこそこで初めて観たときに衝撃を覚え、確認するかの様に数年に一度観返す映画。 自我の形成に焦る時期に観たお陰で間というか粘度というか、影響を受けた残り香が今にもしっかりと漂っている。 何事もしっかり…

かくかくしかじか

「ひとりでいる瞬間」について考える。 他者に意識が向いている時間が近年長く、ここ最近はとても自覚的にもなっている。 やっとなのか 始まってしまったなのか何周目ではなく、次のタームであったらいいなあと思う。 年末年始で観た映画も結果そういうテー…

新しい春

「ユンヒへ」を観てきた。 優しさや朗らかさに励まされる部分が確実にあって、登場人物が弾けるように笑う部分は一緒に笑って涙ぐんで忙しかった。鑑賞後に考察を見ると、気付けていなかった様々な希望を込められたギミックが散りばめられていて、より頼もし…

脈が止まったことないだけ

言語について話す機会があり、「そもそも言葉は誰一人同じ意味で捉えていない」とかの無粋は置いておいて過去と現在の言動を照らし合わせるような時間があった。 私のことで言うと「でも」という言い回しを嫌って避けて話していた時期がある。ただまどろっこ…